「三省堂国語辞典」8年ぶりの全面改訂で入った言葉、出た言葉
「三国(サンコク)」の愛称で親しまれ、60年以上版を重ねてきた小型国語辞典のロングセラー「三省堂国語辞典」が8年ぶりに全面改訂され、第八版として発刊される。
「ことばで写す時代(いま)3,500の新語の数だけ、私たちの暮らしは変わりました。」
とコピーにあるように、時代を映す3,500語を増補したとのことだ。
新語の例がいくつか例示としてあげられているのだが、既に日常的に使っている言葉から、まったく意味がわからないものまで色々だ。
また知っていると思っている言葉でも、時代によって意味が変わるということもあるので注意が必要だ。
例示に上がっている言葉では、SNSやLINEで使われている言葉、その中でも特に若者が使っている言葉、アニメやゲーム、テレビ番組によって生まれた言葉、そして新型コロナの感染拡大の影響により生まれた言葉などが多く取り上げられているようだ。
食べ物関係では、これまであまり知られていなかった東南アジア系の食べ物や、最近流行のマリトッツォなど、輸入され、流行ったものが掲載されるようだ。
大学時代は「現代用語の基礎知識」を毎年購入し、正月休みに読んだりしていたが、最近はわからない言葉が出ればすぐにネット検索できる時代。
私のような定年間近のものにとっては、逆に消える言葉にも興味が沸く。
「着メロ」「コギャル」「スッチー」(スチュワーデスの愛称、今はフライトアテンダントだもんね)「トラバーユ」などがなくなるそうだが、どれも時代を反映していて懐かしい言葉だ。
一方で、新語もなくなる言葉も三省堂から発表されたであろう例示しか表に出ていないので、他にどんな言葉が入り、どんな言葉がなくなったのかを想像するのも面白い。
想像するに、バブル期やそれ以前の言葉である「ハイソカー」「ワンレン」「ボディコン」、パソコンや通信等の用語である「モデム」「MD」「MO」「フロッピー」や「写メール」、「ブラウン管」なんかも掲載されていた言葉だったら、なくなるんだろう。
「マッチ」という言葉がなくなれば「マッチポンプ」という熟語も「ライターポンプ」に変わったりするのだろうか。
新しく追加された言葉を、少しカテゴライズしてみた。
※青太文字は意味を調べているもの。ただし「三国」に掲載されている意味とは違うかもしれない。
■SNS等から来た言葉
いいね/ポチる/壁打ち(ネット用語では「フォロワーが0人の状態でツイートを発信し続けること」)/誤爆 (LINEなどで意図しなかった文章を書き込んでしまうこと)/ばえる/身バレ(身元や身分が明らかになってしまう様子)
■コロナ禍の中で生まれた(広まった)言葉
ウェビナー/巣ごもり/ソーシャルディスタンス/ブースト/フレイル/クラスター/リモート(飲み会)/黙食/
■人気の食べ物などからきた言葉
・パッタイ(米粉でできたやや太めのビーフンを使用して作るタイの焼きそば)
・びにゃんびにゃん麺(幅広のモチモチとした麺が特徴の中華料理。ビャンという字はビャン麺以外に用途がない漢字のため中国人でも書ける人は少ない)
・ホンビノス貝(原産地は北アメリカ大陸の大西洋側。東京湾などにも定着し漁獲対象になっている。かつては邪魔者として扱われることが多かったが、食味の良さが注目され、漁獲と流通が行われるようになった。
・麻辣:花椒(中華山椒)と唐辛子による中華料理の味付
・増し増し:量を多くすること。ラーメン二郎の注文方法から一般化した。
■アニメ関連
・CV(アニメに登場するキャラクターの声優を表す)/聖地巡礼
・世界線(SF作品などでは「パラレルワールド」の同義語として使われる)
・ゾーンに入る(集中力が非常に高まり、周りの景色や音などが意識の外に排除され、自分の感覚だけが研ぎ澄まされ、活動に没頭できる特殊な意識状態になること)
・爆誕(世間を騒がせるような衝撃を伴って、生まれること)
・棒人間( 「頭が丸、体が棒線」で出来た非常にシンプルなキャラクター。誰もが描いたことがある創造の原点。主な住みかはテスト用紙の裏やメモ帳の片隅など。誰とでも仲良くなれる気さくなナイスガイ)
・夢落ち:物語の最後に「それまでの出来事は、じつはすべて夢だった」という結末を明かして終わること。西洋文学では『不思議の国のアリス』が一番有名。
■若者言葉
・エモい
・主語が大きい:一人しかいないのに「私たち住民は断固反対する!」とか! 全員に聞いたわけでもないのに「我々都民は我慢の限界」とか! 自分の意見をみんなの意見のように言う 主語のデカい人!
・マウンティング:本来、動物が自分の優位性を表すために相手に対して馬乗りになる様子。人間関係において、自分の方が優位と思いたいがゆえに、自分がより幸せであり、立場は上であると主張し、アピールすること
・秒で:すぐに、急いで、といった意味で用いられる若者言葉
・ラスボス:主にコンピュータゲームで使用される用語。ラストボスとも呼ばれる。英語ではFinal boss。「最後に立ちはだかる最強の存在」的な意味合いで使われる。
・リアタイ:リアルタイムの略。主にテレビやネット配信に対して使われ、テレビ番組やネット配信を放送時間に視聴すること
・ワンチャン:「One Chance」の略語で元々は麻雀用語。一回のチャンスをモノに出来れば、逆転できる可能性がある、といった意味。
■三省堂が発表している言葉
新語の例:
アウティング/赤信号みんなで渡ればこわくない/アラフィフ/ESG/いいね/一周回って/犬笛/陰キャ/ウェビナー/受け子/遠慮のかたまり/置きに行く/おれがおれが/ガールズバー/カオマンガイ/ガテン系/壁打ち/完コピ/完登/完母/規格外/聞けば/ギャン泣き/きゅんきゅん/きょうイチ/くるりんぱ/香害/ごはん屋/災後/刷成/CV/自分事/主語が大きい/素で/聖地巡礼/世界線/洗口/センベロ/争続/そうなんですね/ソーシャルディスタンス/ゾーンに入る/即食/即完/たるたる/つうか/ツーブロック/DMAT/ディストピア/デジタルトランスフォーメーション/ですです/テンプレ/トラロープ/撮れ高/斜め上/鍋を振る/ニコイチ/猫パンチ/ノームコア/バーム/バインミー/爆誕/はずい/パッタイ/羽根付きギョーザ/はふはふ/腹落ち/パラリンピアン/ビャンビャン麺/秒で/ブースト/フレイル/別日/ベビーキープ/ヘルプマーク/棒人間/ポチる/ホニャララ/歩容/凡事/ホンビノス貝/麻辣/増し増し/マタニティーマーク/マリトッツォ/身バレ/毛量/黙食/持ってる/夢落ち/ラスボス/リアタイ/リカレント教育/ルッキズム/列格/連席/ワオ/わちゃわちゃ/悪目立ち/ワンチャン
新語義の例:
完封(箸)/クラスター/誤爆/塩(対応)/巣ごもり(消費)/忖度/つらみ/(新曲が)尊い/とろみ(ブラウス)/なんなら/~ペイ/(まつたけ)祭り/目詰まり/リモート(飲み会)
いつかコロナ禍を懐かしむときが...
ニュースを見ると、
コロナ禍の中では、誰もが
行きたいところに行けない
会いたい人にも会えない
などと悔しそうにコメントしている。
が、実は
コロナ禍の中でも
会いたい彼女には、しっかり会っているし、
外に出る機会が少なくなることで
家族間、夫婦間のつながりは
コロナ禍以前よりも一層濃くなっている
と、いうのが本音である。
人ごみを避けて、家族で流行りのキャンプに行ったり
家でトランプやゲームを楽しんだり
家族で密な時間を過ごせたのだ。
今後、ワクチン接種でみんながフルチンで無敵になると
コロナ禍の中では、実際は、
(不要不急の外出自粛や感染予防で)
行きたくないところに堂々と「行けない」と言えた
会いたくない人に堂々と「会えない」と言えた
そんな理想的な日々だったんだ
いうことを感じてしまうだろう。
・いやな上司との飲み会
・半分仕事な打ち上げ、暑気払い、忘年会、新年会
・盆、正月の配偶者の実家訪問
・気を使う、いやなメンバーとの女子会
・付き合いで参加していた同窓会
・見栄で始めた習い事
などなど、
コロナ禍になる以前には、
付き合いや社交辞令などで
無駄な時間の浪費、必要のない出費を続けていたということが実感としてわいてくる。
在宅勤務、テレワークでは、自分で自分の仕事を管理しながら業務していたが
フルチンで通常が戻ってくれば、
上司の都合で、上司の思うとおりに使われる日々がまた始まるのかと思うだけで憂鬱になる。
だから最近のニュースで
「ワクチンを打っても、感染対策は必要!」 とか
「ワクチンを打っても、三密は避けた方がいい」
とか政府がいうと、
「そうだ、そうだ!」
と、手を叩いて賛同したくなる。
「ワクチンの予約がまだ取れないんです」
「ワクチンを打っても、未接種の家族に移すことがあるので...」
「ワクチンを打っても、1~2週間は中和抗体ができないので」
といった、言い訳は長くはもたない。
「ファイザーかと思ったらアストラゼネカだったんで、ドタキャンしました」
「シノバックなので、まだ不安なんです」
なんて嘘も、すぐにバレるだろう。
あ~っ、政府が早く、
「3回目の接種までは、3密を避けて」とか
「新しい変異株は、ワクチンが効かない」
とか言わないかなぁ。
と、コロナ禍の平和な日々を、懐かしく思い出しそう。
マスクはきつかったけど、意外とよかったな、コロナ禍。
フルチンとは ~ワクチンの有効率最高の状態
新型コロナウイルスの変異株、インド由来のデルタ株の大流行により、国内では、ウイルスとの闘いの「ゲームチェンジャー」となりうる「切り札」はワクチン接種しかないとも言われている。
そんな中、流行りのキーワードの中に
「フルチン」
という新しいキーワードがピックアップされていたので、ワクチンと関係ある言葉ではないかと気になって覗いてみた。
すると、ネットの中では、ワクチン接種について
1回目は、ワクチン接種
2回目は、ワクワクチンチン接種(ワクチン+ワクチン)
そして2回接種後、2週間程度過ぎると
ワクチンの有効率最高の状態「フルチン」となる。
という新しい表現が話題になっていた。
ちなみに「フルチン」という表現は、性的な雰囲気があって刺激的な言葉だが
・男性が下着を穿かずに男性器を丸出しに露出しているさま
・男性器であるチンチンをぶらぶらさせている状態
を表す「フルチン」(フリチンとも)ではなく、
“Fully Vaccinated”の略語から来ているとのことだ。
ちなみにフルチンたちの使い方はこんな感じだ。
主婦A 団さん、今日はどちらに?
団彦一 クリニックにワクチン接種に。
(訳:私はクリニックに1回目のワクチン接種に行っているところです)
主婦B あら、団さんお出かけですか?
団彦一 体育館にワクワクチンチンを打ちに。
(訳:私は体育館に2回目のワクチン接種に行っているところです)
主婦C 団さん、もうワクチン打った?
団彦一 俺は、もうフルチンよ!
(訳:私は2回の接種を終えてから2週間経ち、強い中和抗体を確立しています)
まさに今、日本国民全員がフルチンを目指して動き出している時、もう一つのフルチン騒ぎが起こっていた。
フルチン男現る
埼玉県の県庁所在地・さいたま市の西側にある富士見市の深夜の公園内で、一人の中年男性が公園で下半身を露出させた、いわゆるフルチン状態で歩いていた。
付近の交番に
「下半身を露出したフルチン男が歩いている」
という通報があり、そのフルチン男は逮捕された。
警察が現場に駆けつけたところ、フルチン男は、自宅近くの公園から近い集合住宅の敷地内で現行犯逮捕された。
逮捕された際、フルチン男は、
ワイシャツ姿に靴下、革靴といういでたちで、下半身はフルチンだった。
警察の取り調べに対して、フルチン男は
「ズボンとパンツを脱いだことは間違いない。スリルを感じたかった」
と供述したとのことだ。
実はこのフルチン男、東京を代表する繁華街・池袋を有する豊島区のワクチン接種の責任者だった。
豊島区は、大規模会場を使ってワクチン接種する「集団接種」よりも、個々のクリニック等「かかりつけ医」を重視する独自の「豊島方式」のワクチン接種システムをメディアで取り上げられていたのだが、まさにその豊島区方式をメディア等で説明していたのが「フルチン男」だった。
下半身露出だけでなく、メディアへの露出もすごかったのだ。
フルチン男がフルチンになったこの頃、日本全国ではワクチン不足騒ぎが起きていて、豊島区は国からのワクチン数量を減らされることが決まり、ワクチン予約の取り消しなどの作業を行っていたという。
恐らく、区長や区民、医師会、マスコミ等からの批判を受けながら、今後のワクチン対策を考える中で、フルチン男はストレスをため、フルチン行為に繋がったのだろう。
ワクチンの世界では、「フルチン」は、ウイルスへの強い中和抗体を確立し、ワクチン有効率が最高の状態、つまり最強なのだが、残念ながらワクチン以外の世界では「フルチン」は犯罪になるのだ。
豊島区のワクチン責任者「フルチン男」も、朝令暮改を繰り返す国の無理なワクチン施策が生んだ被害者なのだろう。
是非、豊島区長は大目に見て欲しいものだ。
やっぱりプリンにはカラメルが必要である
子どもの頃、腹一杯プリンを食べたいと思ったことはないだろうか。
できれば大好きなモロゾフのカスタードプリンがいいのだが、いわゆるプッチンプリンでもいいから腹一杯食べたかった。
実は最近、近所に「業務スーパー」ができて、その子どもの頃の夢が叶いやすくなった。
業務スーパーには、オリジナル商品として、1リットルの牛乳パックに入ったプリン、珈琲ゼリー、パンナコッタなどが売っているのだ。
既に中年を過ぎた定年前の私、健康のことを考えると一度に食べるのは健康に非常に悪影響を与えそうだが、子どもの頃に果たせなかった夢を実現すべく、思いっきりプリンを食べることにした。
柄の長いスプーンでプリンを容器に移し、思いっきり食べる。
250mlくらい食べたあたりで少し飽きてきた。
味が単調なのだ。
仕方なく、いつも数日かけて、数回に分けてしか食べることができなかった。
分析してみると、足りないのは、やはりカラメルソースの苦みだ。
量を食べてみると甘さだけでは飽きてくるのだ。
しかし砂糖水を煮詰めてカラメルソースを作るのは非常に面倒だ。
ひとつ間違えると、鍋の底にカラメルが張り付いたり、焦げたりしてしまう。
そこでハウスプリンミックスなどに入っているカラメルソースだけを売っていないか探してみることにした。
残念ながらプリンを売っている「業務スーパー」には売っていないようだった。
思い立った日から、スーパーに行くとお菓子作りコーナーに行き、カラメルソースが売っていないか探してみたりしたが、砂糖で簡単に作れるものなので売っていない。
そんな商品はあるのだろうか?
通常のお店にはない、一風変わった商品を置いているKALDIに行ってみて店員に聞いてみると、
「今は置いていないのですが、取り寄せることは可能です」
という返事。期待を裏切らないKALDIだ。
早速、取り寄せをお願いしてみた。
取り寄せた商品には「プリン用カラメルタブレット」と書いている。
商品を見てみると、カラメルソースを作った時に、小分けにして固めたような飴玉のようなものだ。
使用方法は、カスタードプリンを型に流し込む前に、型の底に置いて使うという。
冷蔵庫で冷やしている紙パック入りのプリンに使えるのかと思ったが、デザートボールの底にタブレットを入れてプリンを注いでみると少しづつ溶けて、タブレットの周りのプリンが茶色になってくる。
食べてみるといい苦みだ。
タブレット状の塊のままでは、プリンを食べるまでに十分溶け切らない。しかし、砕いてかければカラメルとして使えそうだ。
ほんの少し苦みがあるだけで、プリンやパンナコッタは、かなりうまくなる。
しかし、そう考えると、KALDIに売っているカラメルタブレットが、なぜ業務スーパー自体に売っていないのかが疑問だ。
※やっぱりカラメルを入れるとうまい!大人の味だ。
超人といえばバロムワン ブロロロロー
「超人」と聞いて誰を思い浮かべるだろう。
私が初めて知った超人は「バロム・1」だ。
原作は、東洋系のスナイパーを題材にした名作「ゴルゴ13」を描いている「さいとう・たかお」が1970年に出した漫画であるが、記憶に深く残っているのは1972年に仮面ライダーに対抗して製作された実写の特撮テレビドラマだ。
「超人バロム・1」とは、
白鳥 健太郎(チビ)、木戸 猛(番長)の二人の友情パワーで変身する正義のエージェントだ。
肩から胸にかけて、アメリカンフットボール選手のショルダーパッドのようなゴツイ被り物のボディを持つ。
何がバロムワンの印象を焼き付けたか
そしてバロムワンの中で皆が印象に残っているのは、名曲として名高い「主題歌」である。
主題歌がどこかに落ちていないか検索していると、三宅裕司さん司会で、懐かしのテレビ番組を紹介する「テレビ探偵団」で、若かりし頃のダウンタウンの松本人志さんが
僕は仮面ライダーよりもバロムワン
と話し、バロムワンの主題歌を相方の浜田雅功と熱唱する場面が放送されている。
1990年 ダウンタウンが歌う超人バロム・1の歌 - YouTube
その歌詞がこれだ!
マッハロッドでブロロロローブロロロローブロロロロー
ぶっとばすんだ ギュンギュギュン
魔人ドルゲをルロルロロ
やっつけるんだズババババーン
バロムクロスでキューンキュン
二人で一人バロローム
みんなで呼ぼうバロムワン
必ず来るぞバロムワン
超人超人ぼくらのバロムワン
擬音だらけで何を意味しているのかも意味不明だ。
映像を検索している時に、「Yahoo!知恵袋」で多くの人が尋ねているQAもかなり見つかった。
例えば、こんな具合だ。
名曲の作詞は「八手三郎」
この「八手三郎」とは、Wikipedia(2021年8月3日現在)によれば、東映映像本部テレビプロデューサーの共同ペンネームで、単独の個人(自然人)の名義ではないらしい。
感じからすると、特撮のテレビ制作チームがみんなでふざけながら作ったに違いない。
誰、という名前がないので、その時の制作チームが作る、つまり「時代とともに身体と顔が変わる特異体質」「顔年齢はもちろん、性別が変わることもある」とされているとのことだ。
「八手三郎」の命名の意味合いは、「やってますよ」を時代劇調にした「やって候」からきたと語られているが、「なんでもやってみよう」「やってみろ」の転化であるとか、その時々の資料や時代によって変わっているようだ。
まるで明治の小説家・二葉亭四迷が「くたばってしまえ」から命名したのと同じようだ。
一方、作曲家の菊池俊輔氏は、タイガーマスク、仮面ライダー、赤いシリーズ、ドラえもん、スーパー戦隊シリーズなど、テレビやドラマの主題歌を数多く作曲している作曲家だ。
菊池氏が作曲したものは流行るという噂通り、インパクトは強烈だ。
私の個人的な思い出としては、
子どもの頃は、何も考えずに歌っていたりしたのだが、
高校生時代に「超人バロム・1」の再放送があった際、友人のひとりが突然、真面目な顔をして
「これは名曲だ!」
と言いだしたことだ。
「マッハロッドでブロロロローブロロロローブロロロローって、一体何の意味か全くわからない。そこがすごい!お前はどう思う?」
と真剣な眼差しで言われ、はじめて歌詞のことを考えた。
その時、自分が何と返答したかは覚えていないが、歌詞を気にしだしたきっかけになった。
確かにすごい歌詞だ。
この曲を歌っているのは、アニメソングのパイオニア水木一郎先生なのだが、水木一郎先生以外の人が歌う歌を聞いても、間が抜けて聞けたもんじゃない。
(なぜかYoutubeには、カバーした歌が結構アップされている)
「マジンガーZ」にしても「バロムワン」にしても、水木一郎先生は余人をもって代えがたい歌い手だ。
八手三郎、菊池俊輔、水木一郎、そして時代が作った名曲なのだろう。
ブロロロロー
あなたにとってのMSGとは何か?
「M.S.G.」という略語がある。
略語と言うのは、自分がどの年代生まれか、どの業界に属しているのか、などによって大きく変わってくる。
Googleで「MSG」を検索してみると、
「グルタミン酸ナトリウム(Mono Sodium Glutamate)」
が検索上位に現れる。
日本の料理で言うと、主に昆布だしのうま味成分だ。
いくつかのサイトを調べてみると、
1968年にアメリカの科学者が、中華料理店で食事をしたあとに、顔のほてりや頭痛、首筋や肩にかけての灼熱感などの症状が出て、その原因が中華料理店で多用されている「うま味調味料」=グルタミン酸ナトリウムによるものであると科学雑誌に発表した。
これがきっかけとなって、グルタミン酸ナトリウムは「中華料理店症候群」(Chinese Restaurant Syndrome)を起こす原因物質として疑われ、注目を集めてきた。
現在では、多くの臨床試験等により、これらの症状とグルタミン酸ナトリウムの摂取とは因果関係がないことが科学的に立証されているらしいのだが、一部の乳幼児用の食品には、グルタミン酸ナトリウムの添加物なしという意味合いの
「NO MSG」
などと書かれているものがあるとのことだ。
我ら世代でいくと、M.S.G.は「マジソンバッグ」だ。
マジソンバックを企画、製造したのは日本を代表する旅行カバンメーカーのエース株式会社で、社の歴史を紹介するページには、マジソンバッグのことが掲載されている。
なんと2000万本を販売したということだ。
つまり、当時の日本国民の5人に1人がマジソンバッグを持っていたことになる。
しかも、このマジソンバッグは、マジソン・スクエア・ガーデンをイメージして作ったもので、マジソン・スクエア・ガーデンとは何の関係もないとのことだ。
洋物、舶来品という言葉に弱かった当時の日本人の感性をくすぐるため、全米の注目を集めるスポーツの殿堂の名前、耳に響きのいい「MADISON SQUARE GARDEN」と書いていただけなのだ。
決して、ニューヨークで流行っているとか、MADISON SQUARE GARDENの売店で売っていた訳でもなさそうなのだ。
憧れのマジソン・スクエア・ガーデン外観
バスケットボールで使用している画像
ちなみに私は、マジソンバッグの後に出だしたアディダス等のエナメルバッグ(形はマジソンバッグと同じ)を持っていたのだが、マジソンバッグにこんな秘密があったとは知らなかった。
「1960年代生まれが死ぬほど欲しかったアレ」
をテーマにした番組に出演した際に、欲しかったものとして、
・「TVジョッキー」の白いギター
・マジソンバッグ
をあげていたらしい。
マジソンバッグが流行っていたことも確かだが、
私の記憶では、既にマジソンバックのブームが終わった後に、コントのネタで、おさげ髪にセーラー服を着た女子中高生役がマジソンバッグを持っていて、とんねるずの石橋貴明か誰かががマジソンバッグを見て、からかい半分で
「おぉっ、エム・エス・ジー、マジソン・スクエア・ガーデン」
などと言っていたのではなかったかと思っている。
チュイン、チュイ~ンのマイケルシェンカー
更に、同時期に、もう一つM.S.G.がある。
Michael Schenker Group(マイケル・シェンカー・グループ)だ。
ドイツ出身のギタリスト、マイケル・シェンカー(元UFO・元スコーピオンズ)率いるハードロック系バンド。通称"M.S.G."だ。
マイケル・シェンカーは、1972年に実の兄ルドルフ・シェンカーの結成したスコーピオンズの一員としてデビュー。1974年からUFOに参加。
1980年からはM.S.G.(マイケル・シェンカー・グループ)を率いて活動している。
白黒のモノトーンで装飾されたGibsonのフライングVを股に挟む独特のスタイルで、哀愁漂う旋律と速弾きのテクニカルなプレイで、当時のギターキッズの間では絶大な人気を誇った。
友人たちと、ギターを持っては、ヒット曲「Armed and Ready」や「Doctor Doctor」の一部のフレーズを下手くそながら練習していた。
もしかすると他にも M.S.G. は、あるのかもしれない。
あなたの心の中のM.S.G.は何でしょうか?
日本発の新型コロナ特効薬イベルメクチン(まとめ)
コロナ渦の中で注目されている日本発の薬がある。
北里大特別栄誉教授の大村智博士が発見し、2015年のノーベル医学生理学賞の受賞理由となった「エバーメクチン」を元に、米メルクが開発した抗寄生虫病薬「イベルメクチン」だ。
大村智博士がノーベル賞受賞した時は、何故かテレビでは、薬の効能よりも、静岡県のゴルフ倶楽部の土から採取した放線菌を元に開発したということが、ワイドショーなどで取り上げられていた。
ワイドショーの視聴者層には、そういった話をした方がウケがいいのだろうが、イベルメクチンとは、10億人以上を失明から救い、ほぼ四十年の使用され、数十億回以上の投与において観察された副作用はほとんどないほど安全性も確認され、今でも年間4億人余り(2019年実績)が投与を受けているという画期的な薬剤である。
イベルメクチンの効果は
デルタ株と言われるインドで発見された変異株が流行し、感染爆発したインドが、2021年5月を過ぎてから、感染者数・死亡者数ともに減少に転じている。
これはインドの各州が「イベルメクチン」の本格投与に踏み切ったからとも言われている。反対に、投与を見送ったタミル・ナードゥ州では感染者数が増加を続け、感染状況に大きな差が生まれているというデータが出ているとのことだ。
ペルーでも投与に踏み切った8つの州と、投与が遅れたリマ州とでは、発生数と死亡者数に歴然とした差が出たとのこと。
元々、イベルメクチンのコロナへの効果はアフリカで注目されたのが発端だ。
イベルメクチンを配った国々では新型コロナの感染者が少なく、配っていない国々では感染者が多かったというデータが出ていたようだ。
日本においての状況
厚生労働省はコロナ治療でのイベルメクチンの保険適用を認めており、医師の独自判断でイベルメクチンをコロナの治療に使っている医療機関がある。
兵庫県尼崎市「長尾クリニック」では、既に中等症2以上の感染者のほぼ全員、これまでに100人以上の自宅療養者等にイベルメクチンを処方している。
長尾クリニックでは、イベルメクチンは厚生労働省がコロナ治療での処方を認めているものの、国や機関によって賛否が分かれていることもあるので、患者には事前に
・インドではコロナ患者が飲んで効果があったという報告があること
・一般の薬のような副作用の可能性はあること
などをしっかりと説明し処方しているとのことだ。
長尾クリニックが、そうまでしてイベルメクチンを使用する理由としては、
・現在、処方薬として主流となっているステロイドに比べて、イベルメクチンは薬剤としての重さ・副作用が軽微なこと(数十年にわたる投与実績有)
・元々普段から使われている薬で、常備薬に近い存在であること
・既に多くの患者に使っていて副作用等で困ったことがないこと
から判断し、選択しているというのだ。
イベルメクチンは、そもそもは消化管の寄生虫が引き起こす感染症やダニによる皮膚感染症の治療薬として承認されていて、安価で、低リスクの薬として知られている。
急性の病気に対する医療では、やるべきことを全部尽くしていくのが医師の基本。
そのようなことを総合的に勘案して、長尾クリニックはイベルメクチンをコロナ治療に外せないものだと考えているとのことだ。
実際に、苦しさを訴える自宅療養の患者にイベルメクチンを投与して、翌日には元気になって食事できるようになったことなど、効果を実感したケースもあり、処方の後ろ盾になっているとのことだ。
新しい動き 日本での承認に向けて
2021年7月1日、抗寄生虫薬「イベルメクチン」の新型コロナウイルス感染症の効果や安全性を調べる臨床試験(治験)を国内で始めると、医薬品を手がける興和(名古屋市)が発表した。
「イベルメクチン」は、厚生労働省がコロナ治療での保険適用を認めているものの、新型コロナの治療薬としては承認されていないため、北里大学や開発者の大村教授らが興和に依頼する形で治験を実施することになったのだ。
東京、大阪、名古屋などで陽性患者 約1千人を対象に、薬か偽薬かを医師も患者も知らない「二重盲検」という方法で治験を実施する予定で、年内の治験終了を目指している。
興和が今回の治験を受けた理由は、
・イベルメクチンは寄生虫感染症治療薬として臨床の現場で約 30 年使用されており、長期間に亘り安全性が確認されていること
・製薬会社の使命として、規制当局の承認を得た臨床試験により、有効性ならびに安全性が確認された薬剤を、いち早く提供することで、新型コロナウイルス感染症の治療に少しでも貢献し、国民の健康を守っていくことが重要と考えていること
・治療薬が誕生することにより、停滞していた経済活動が再開されることで、日本経済の活性化が図られること
最後に、治験で効果が実証されて承認されれば、興和が国内の製造も担う予定となっていることも大きいだろう。(やっぱりキレイごとだけではないよね)
そんなイベルメクチンの治験は、既に欧米など26カ国で始まっており、ペルーでは承認され投与が始まっている。
重症化を防いだり、致死率が下がったりする効果が報告されているとのことなので、日本での承認も近いかもしれない。
しかも既に他国で承認されているのだから、ワクチンのように緊急承認すべきではないかとも思っている。
もし承認できないとすれば、その裏には魑魅魍魎たちの暗躍があるのかもしれない。
でも、なぜ世界は動かないのか?
世界保健機関(WHO)は、新型コロナに対するイベルメクチンの治療効果については、重症化の予防効果がある可能性がある一方で、効果が不確実で、メカニズムにも不明点が多いということで推奨しないとするガイドラインを発表している。
識者の中には、パンデミックで多くが命を落としている有事の中で、WHOが
「EBM((Evidence Based Medicine=根拠に基づく医療)が必要だ」
と言って何千人、何万人のデータを要求するような考えはおかしい!
特に
「先進国が出した治験データが少ない、という事は理由にならない!」
と声を上げている人もいる。
そもそもWHOは、
・パンデミックの宣言を中国への配慮から認めなかったり
・マスクの感染予防効果を否定
するなど、新型コロナに関して信頼できないところがあり、なぜポジティブなデータが集まっているのに、途上国のデータしかないという科学的でない理由で否定するのかが不明だ。
主観で申し訳ないが、テドロス事務局長が悪人に見えるのは私だけだろうか?
そしてWHOと同じように、アメリカのFDA(米食品医薬品局)も、イベルメクチンを自己判断で服用しないよう警告している。
イベルメクチンの製造を子会社が担うアメリカの製薬大手メルクは、国内認証の適応拡大に向けて動いていないばかりか、現在承認されている用法以外の安全性と治療効果は示されていないという分析結果を公表している。
この否定的な公表理由のひとつが、現在メルクが、新型コロナ治療用の新薬の治験を進めていることが上げられている。
やはり金の臭いがするのだ。
メルクにとっては、イベルメクチンは既に特許が切れていて、後発薬も販売されているため、権利を持っている薬ではあるが、美味しくない薬なのかもしれない。
今回、日本で行われる興和の治験でも、使用するイベルメクチンは、メルク以外の後発薬の会社を通して入手し、行うことになっている。(たぶんメルクは治験に非協力的なのだろう)
それぞれの国や企業が、様々な思惑の中で勝手に動くのは仕方ないのだが、世界的なパンデミックになっている新型コロナの収束に向けた動きを止めようとするのはいかがなものか。
イベルメクチンが承認されれば、過去にひどいアナフィラキシーを起こしたなど、何らかの理由でワクチン接種を受けられない人にとって、イベルメクチンは同様に効果的な予防手段、重症化リスクの回避手段となりうるのである。しかも副作用も限りなく少ないのである。
またワクチンからの免疫は、ワクチンの2回目の投与から数週間後にのみ達成(ファイザーやモデルナ)されることを考えると、もしかするとワクチン接種よりもイベルメクチンを飲む方が効果的に優位なのかもしれないとも考えられているのだ。
北里大学、大村博士、興和の周りは、魑魅魍魎の敵だらけになるかもしれないが、世界平和のためにも頑張って欲しい!
がんばれ!イベルメクチン!
※2021年7月6日までの記事やデータを自分の考えでまとめています。