男性にとって屈辱的な「ED」という名の車
昔、カリーナEDというトヨタの車があった。EDは、Exciting & Dressyの略で、2ドアクーペのようなフォルムに4ドアの使い易さが受け、バブル時期のハイソカーブームも相まって若者層に受けていた。
しかし今の時代、「ED」というと、10人が10人、Erectile Dysfunction、つまり、勃起不全、勃起障害と答えるくらいの一般名詞になってきた。男の子にとっては、非常に寂しい響きだ。
ある時、大学時代の集まりで話していると車の話になった。
ダン「お前、大学時代、EDだったよな」
友A「あれは就職してからだよ」
ダン「就職して、しばらくそうだったね」
友A「転職するまでそうだったかなあ」
ダン「今の奥さんと出会った時は?」
友A「その頃は、もうEDじゃなかった」
こんな話をしていると、友Bが話に割り込んできた。
友B「お前、就職したての頃、EDやったん」
友A「(値段のわりに)デカかったからね」
「女の子を遠出に誘っても、安心して行けるとか話していたよ」
友B「それは確かに安心だろうね」
「就職してすぐの時からどれくらい?」
友A『4年かなぁ」
友B「俺は中間管理職になってからなんよ。
「もう10年以上かな。
就職してすぐのストレスも半端じゃないからね」
友A「ん?・・・」
友B「どうやって治した?でも結婚前の若い時は辛かったやろうね」
友A「ごめん...ちょっと話が見えんのやけど」
友B「EDの話じゃないの?」
当然、それからは友達BのED話で盛り上がった。
いつからEDになって、どんなことでEDとわかったのか。
EDを治すために、自分なりにどんな努力をしてきたか。
周りの男性陣も集まり、肩を叩きながら慰めるもの、自分の経験を話しながらアドバイスするもの、俺もそうだとカミングアウトするもの...話の中には、中国でバイアグラの偽物を買ったとかいう話もあった。
年寄りが集まると、病気の自慢話大会になると言われているが、男たちは皆、目指す一生現役に向けて、興味深々であった。
定年が近づくと、みな、いろいろと苦労しているなぁ。
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