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Vチューバーが経済圏を拡大中

バーチャルユーチューバー(Vチューバー)が経済圏を広げているというニュースが話題になっている。

 

Vチューバーとは、アニメ系の仮想のCGキャラクターがYoutube等を使って動画を配信するもので、パソコン等の能力も向上し、CG技術が比較的容易に作られる用になったこともあって、経済圏が加速で拡大しているようだ。

 

Vチューバーの動画配信は、成功しているYoutuberに比べるとそれほど多くなく、PV広告ベースのビジネスには成り立ちにくかったが、2017年に「スーパーチャット」と呼ばれるYoutubeが実装した、ファンがお金を払って応援コメントを送る「投げ銭」機能が加わったことで、1億円を稼ぐVチューバーが現れてきた。

現在、この「投げ銭」の獲得額で、日本のVチューバーが世界トップ3を独占しているとのことだ。

 

一方通行のYoutube配信ではなく、ファンはライブ配信中に自分のコメントをVチューバーに対して発信することができ、Vチューバーに注目されて「ありがとう」と言ってもらえるのがうれしくて、より露出度の高いコメントができるようにお金(投げ銭)を払っている。

お金を稼いだり、アクセス数を上げてきて影響力が高まってくることで、PR効果を活用する企業とのコラボや、海外進出も相次ぎ、日本発の新たなエンターテインメントとして育とうとしている。

またVチューバーはフィギュアやキャラクターグッズ等との親和性も高く、コラボ商品や付随するグッズの売り上げも伸びているようだ。

 

世界中のYouTubeチャンネルの視聴者評価を収集してランク付けするサイト「Playboard」が、YouTube投げ銭機能「スーパーチャット」の累計金額のランキングを発表しており、2020年11月時点のランキングは
1位 桐生ココ  約1億2900万円
2位 潤羽るしあ 約1億2400万円
3位 兎田ぺこら   約9900万円
と、世界トップ3を日本Vチューバー占めたとのことだ。

 

ライブ配信では、ゲームや雑談をしながら配信するのが基本とのことだが、投げ銭を使うことで、ダイレクトにインタラクティブな対応が返ってくることがファンに受けているのだろう。

 

Vチューバーには、動物や、空想上の動物など、詳細な設定がされており、ファンの好みに対応している。

 

桐生ココ
人間の文化に興味を持ち、異世界から日本に語学留学中の子どものドラゴン。英語が流暢。 

 

潤羽るしあ
人前に出ることが苦手な魔界学校に所属のネクロマンサー(死霊使い)の少女。
ひとりぼっちが嫌なので死霊や屍とおしゃべりをしている。

 

兎田ぺこら
寂しがり屋なうさ耳の女の子。
にんじんをこよなく愛し、いつでも食べられるように持ち歩いている。 

 

この投げ銭システムと、Vチューバーの関係について、「文春オンライン」ゆがみん/Webオリジナル(特集班)は、
・アイドルやアニメ好きの持っていた「お金を払うこと」「いくら払ったかが周囲にも見えること」を重視する傾向と投げ銭の相性が良かったことや
・自分のコメントや投げ銭への配信者の反応や「もらった投げ銭でカメラがパワーアップした」のように、投げ銭されたお金が配信者にちゃんと届いているという手応えがあること
などが、この投げ銭システムとVチューバ―が結び着いた理由であろう、と解析している。

 

Vチューバーはバーチャルだが、実際の動きや声は「中の人」が対応している。
ネットを調べてみると、「桐生ココ(中の人)前世はkson!(ケイソン)だ」とか、潤羽るしあの前世(中の人)は「みけにゃんに間違いない」など、声のトーン、趣味、話題などから類推している書き込みが多くあり、この「Vチューバー中の人探し」もVチューバーの面白さの一つになっているようだ。

アイドルにあこがれて、異世界からやってきたチャイナ服の女の子、Vチューバー桃鈴ねねの中の人については、「一番有力視されているのはアイドルで声優の馬場なつみ」「特技はイラストで、同じ描き方をしている。絵のタッチがそっくりだ」「身長が159cmというのもまったく一緒」などのコメントとともに、馬場なつみさんの写真が公開されたりしている。(写真)

https://pbs.twimg.com/media/EfG_jd4U4AAhmFD?format=jpg&name=large


またVチューバーのサイトを見ていると、某アイドルグループのように、「卒業」や「引退」といった、本当のアイドル並みのメディア対応もしている。
こんな細かな演出もファンの心を打つのだろう。

 

一方で、YouTube投げ銭機能「スーパーチャット」で得た投げ銭を、全額Vチューバーがもらえるかというと、そういうわけではない。スマホアプリ経由の場合は、アップルやグーグルが3割、さらにYouTubeが3割の手数料を取るので、実質は1億円投げ銭があったとしてもVチューバー側には4千万円しか残らないのだ。
誰もが活用している大手の配信メディアを使うことは、最初の拡散期はいいが、段々と独自メディアを持たないと、自分の手元に残る額を増やすことはできない。

 

そこで画期的な仕組みのチャレンジをしているのが、いちから株式会社の「ユメノグラフィア」である。

ユメノグラフィア


「ユメノグラフィア」は30分4,400円のチケットを買って登録すると、Vチューバーと1対1のコミュニケーションができるというもので、体験したファンから「こんな価格で大丈夫なのか」といった感激のコメントが書き込まれている。

 

ストリーミングやスーパーチャットが、Vチューバー1人に視聴者多数の「1対多」であることに対して、本当にお気に入りのVチューバーと「1対1」のコミュニケーションができるのだ。

 

VRを使うと、まさにVチューバーと「1対1」の会話に没入できるらしい。
コミュニケーション能力に自信のないファンが、会話デッキ(どの話題を手札にして、出す順番や切り札を用意したもの)を準備して充実した30分を過ごしたとか、「瞬歩」体験(眼にも止まらぬ高速移動でキャストさんが突然隣にワープする)をしたなど、喜びの体験を綴っている。

 

事前準備として、自分の趣味や好きなものをプロフィールに書いておくとVチューバーがそのことについて聞いてくれ、ファンはVチューバーの設定を事前調査し、Vチューバーの出演動画等を見たり、好きな映画が書かれていたら事前に映画を見たりして、話題を膨らまそうとするらしい。

まさに恋愛のようだ。

 

この没入感をリアルの世界で例えると、女性とキャバクラやコスキャバ(コスプレキャバクラ)で会話しているくらいのものらしく、コンピュータグラフィックスの能力が上がれば上がるほど、更なる没入感アップにつながっていくのだろう。

コロナ禍の中でも感染のリスクもなく商売ができる技術だ。

 

映画の世界も、興行収入を大きく稼いでいるのは、実写映画ではなく、「鬼滅の刃」「アナと雪の嬢王」「君の名は」といったアニメやCGものだ。

 

コロナ禍の中でリアルの世界がどんどんシュリンク(収縮)しないことを祈りたい。

 

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