玉羊羹と爆弾アイス
今日、NHKの朝ドラ「エール」を見ていたら、丸い羊羹を食べるシーンがあった。
古川琴音演じる娘役・華の恋人役を演じているアキラ(宮沢氷魚)に「福島の名物です」といって出されたのだ。
調べてみるとNHKの解説で、1937年(昭和12年)に福島県二本松市の和菓子店「玉嶋屋」が、いつまでも柔らかい羊羹を戦地いる人に食べてもらえるようにゴムに入れる方法を考案した「玉羊羹」とのことである。
私の記憶では、このての羊羹はデパートの地下にあったグラム売りの駄菓子のところで売っていて、食べるとゴムの臭いがして、あまり好きではなかったのだが、つま楊枝でツンと突くとプリッと剥けるところお気に入りで、よく食べていた。
(恐らく玉嶋屋のものとは違うと思うが...)
Wikipedia情報では、和菓子店「玉嶋屋」が、市販されていたアイスボンボン(風船に入ったアイスクリーム)を参考に、圧縮空気を使って風船に詰める装置を設計したとのことだ。
中学のころ、このゴム風船に入ったアイスボンボンが好きで、学校帰りに駄菓子屋でよく食べていた。「爆弾アイス」と呼ばれていたような記憶がある。
牛乳、卵、砂糖のみで作ったような、昔ながらのバニラ味のアイスが新鮮だった。
ゴムとアイスが凍って密着していていることがあり、食べるときは自分の手のひらの体温で丹念にゴムとアイスが凍って張り付いているところを溶かして食べないといけない。
溶かす前に無理に握ったりすると、ゴム風船が突然「玉羊羹」をつま楊枝で刺したようにプリッと破れるのだ。
すると丸いアイスクリームを手のひらにで直接握っている状謡になり、手の熱でポタポタと溶けるアイスを急いで食べないといけなくなる。
「爆弾アイス」の「爆弾」が爆発した状態だ。
アイスの冷たさで頭がキーンと痛くなりながらも、急いで食べないと手をつたって制服にまでポタポタとアイスクリームが落ちてくる。
そして食べた後は、ベタベタになった手を、駄菓子屋の外にある水まき用の蛇口を勝手にひねり洗っていた。
「学校の帰りは寄り道するな!」という学校の決まりはあったが、そんなちょっとした悪いことが楽しい時期でもあった。
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