常備薬だけではもったいない。俺はメンターム派。メンソレータムとの違いは?
メンタームという薬がある。
ロート製薬が販売しているメンソレータムと酷似した薬で、メンソレータムのリトルナース(小さな看護婦)の絵の代わりに、メンタームキッド(医術の神アポロン)の絵が書かれている。
ちなみにアポロンはオリンポス12神のうちの一人で、詩歌、音楽、予言、弓術、医術を司る神だ。調べるまでは子供のインディアンの絵かと思っていた。
アポロンと人間との娘との間に出来た子供アスクレピオスは医神と呼ばれている。
WHOのロゴマークに使われている蛇が巻きついた杖は、医神アスクレピオスが使っていた杖とのことだ。
メンタームとメンソレータムは、傷薬、リップ、ハンドクリームなど、商品構成も入れ物も瓜二つだ。
しかし値段は名前が売れている分?メンソレータムの方が若干高く、そのためメンタームはメンソレータムのニセモノと思われている。
もともとは滋賀にある近江兄弟社が1920年〜1974年までメンソレータムを製造していたが、紆余曲折あって現在はロート製薬が販売するようになっている。
メンソレータムの商標権を失った近江兄弟社は、その後、かつて製造していたメンソレータムのジェネリック薬のような形でメンタームを販売するようになったのだ。
成分に大きな違いはないが、メンソレータムが基剤に黄色ワセリンを使っているのに対し、メンタームの基剤は白色ワセリンと黄色ワセリンをブレンドしている。
白色ワセリンの方が黄色ワセリンよりも純度が高く、敏感肌にも優しいということを知ってから、メンタームを愛用することになった。
成分 | 働き成分 |
dl-カンフル | 鎮痛作用を有し、清涼感のある刺激作用により痛みやかゆみをやわらげる。 |
l-メントール | 鎮痛作用を有し、清涼感のある刺激作用により痛みやかゆみをやわらげる。 |
ユーカリ油 | 刺激して、疼痛や血液循環に有効にはたらく。 |
メンタームの成分 容器はアルミ製の携帯用容器
■メンソレータムの成分・分量
dl-カンフル・・・・・・・・9.6%
ユーカリ油・・・・・・・・1.5 %
l-メントール・・・・・・・1.35%
添加物として、サリチル酸メチル、テレビン油、酸化チタン、黄色ワセリンを含有する。
定年間近になり、手の水分がなくなってきているので、スーパーに行ってもビニール袋の口が開かなくて困っている。
そこでメンタームを傷薬としてではなく、最近はハンドクリーム代わりに、日々、手や肘などに塗っている。
またメンタームを常に携帯していることもあり、革手袋、カバン、靴、財布など、暇なときに、いろんな革ものに塗りたくっている。
人間の皮膚の保湿等にいいのなら、革にもいいだろうという単純な発想だ。
個人的にメンソールの匂い(すぐに取れるが)も好きなので、一石二鳥だ。