キックの鬼 沢村忠 逝く
60億分の1の男 エメリヤーエンコ・ヒョードル
千の技を持つ男 アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ
など、K-1やPRIDEといった総合格闘技が流行るだいぶん前
1968年(昭和43年)から1979年(昭和54年)まで
TBS系の月曜の7時には「キックボクシング」がテレビ放映流れていた。
そして当時、日本のキックボクシング界で不動の人気を誇ったのが「キックの鬼」沢村忠氏だ。
真剣勝負のキックの世界で、得意技の「真空飛びひざ蹴り」でノックアウトする。
あまりの見事さに、キックボクシングは八百長だ!といった声も多く聞こえた。
活躍はスポーツの枠を超えて、我々の子供時代のスポ根ものを数多くを手掛けた梶原一騎大先生による「キックの鬼」というアニメも作られた。
子どもの頃の記憶にかすかに残っていた主題歌が今も聞けるのは、ネット時代ならでわの喜びだ。Youtubeさまさまである。
(ナレ)これはキックボクシングに
熱い青春の血のすべてをたたきつけた
キックの王者 沢村忠の花と嵐の物語である行くぞゴングだ 飛び出せファイト(オー)
出てくるやつはワンツーパンチ
ノックアウトだ 右回しげり
いまだチャンスだ 真空とびひざげり
キック キック キックの鬼だ行くぞ男だ 力のかぎり(オー)
逃げるやつには 三段げりで
ひじうちかわして ハンマーパンチ
いまだチャンスだ 真空とびひざげり
キック キック キックの鬼だ
そしてググっていたらあった!
当時のキックボクシングの映像
まさに「真空とびひざげり」でとどめを刺した映像だ。
多くの子供たちに夢を与えてくれた沢村忠さん。
彼の活躍が、空手ブーム、キックボクシングブームを作り、今のK-1などにつながっているのだと思う。
安らかに眠ってください。