定年前にして惑い未だ天命を知らない

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日本発の新型コロナ特効薬イベルメクチン(まとめ)

 

 

コロナ渦の中で注目されている日本発の薬がある。

 

北里大特別栄誉教授の大村智博士が発見し、2015年のノーベル医学生理学賞の受賞理由となった「エバーメクチン」を元に、米メルクが開発した寄生虫病薬「イベルメクチン」だ。

 

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イベルメクチンの錠剤(商品名:メクチザン)

大村智博士がノーベル賞受賞した時は、何故かテレビでは、薬の効能よりも、静岡県のゴルフ倶楽部の土から採取した放線菌を元に開発したということが、ワイドショーなどで取り上げられていた。

ワイドショーの視聴者層には、そういった話をした方がウケがいいのだろうが、イベルメクチンとは、10億人以上を失明から救い、ほぼ四十年の使用され、数十億回以上の投与において観察された副作用はほとんどないほど安全性も確認され、今でも年間4億人余り(2019年実績)が投与を受けているという画期的な薬剤である。

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北里研究所 北里大学 特別栄誉教授 大村 智博士

 

イベルメクチンの効果は

 デルタ株と言われるインドで発見された変異株が流行し、感染爆発したインドが、2021年5月を過ぎてから、感染者数・死亡者数ともに減少に転じている。

これはインドの各州が「イベルメクチン」の本格投与に踏み切ったからとも言われている。反対に、投与を見送ったタミル・ナードゥ州では感染者数が増加を続け、感染状況に大きな差が生まれているというデータが出ているとのことだ。

ペルーでも投与に踏み切った8つの州と、投与が遅れたリマ州とでは、発生数と死亡者数に歴然とした差が出たとのこと。

元々、イベルメクチンのコロナへの効果はアフリカで注目されたのが発端だ。

イベルメクチンを配った国々では新型コロナの感染者が少なく、配っていない国々では感染者が多かったというデータが出ていたようだ。

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1980年代、イベルメクチンの権利を持つ米メルク社等が

アフリカで実施した「メクチザン®無償提供プログラム」のマーク

日本においての状況

厚生労働省はコロナ治療でのイベルメクチンの保険適用を認めており、医師の独自判断でイベルメクチンをコロナの治療に使っている医療機関がある。

兵庫県尼崎市長尾クリニック」では、既に中等症2以上の感染者のほぼ全員、これまでに100人以上の自宅療養者等にイベルメクチンを処方している。

 

長尾クリニックでは、イベルメクチンは厚生労働省がコロナ治療での処方を認めているものの、国や機関によって賛否が分かれていることもあるので、患者には事前に

・インドではコロナ患者が飲んで効果があったという報告があること

・一般の薬のような副作用の可能性はあること

などをしっかりと説明し処方しているとのことだ。

 

長尾クリニックが、そうまでしてイベルメクチンを使用する理由としては、

・現在、処方薬として主流となっているステロイドに比べて、イベルメクチンは薬剤としての重さ・副作用が軽微なこと(数十年にわたる投与実績有)

・元々普段から使われている薬で、常備薬に近い存在であること

・既に多くの患者に使っていて副作用等で困ったことがないこと

から判断し、選択しているというのだ。

 

イベルメクチンは、そもそもは消化管の寄生虫が引き起こす感染症やダニによる皮膚感染症の治療薬として承認されていて、安価で、低リスクの薬として知られている。

急性の病気に対する医療では、やるべきことを全部尽くしていくのが医師の基本。

そのようなことを総合的に勘案して、長尾クリニックはイベルメクチンをコロナ治療に外せないものだと考えているとのことだ。

 

実際に、苦しさを訴える自宅療養の患者にイベルメクチンを投与して、翌日には元気になって食事できるようになったことなど、効果を実感したケースもあり、処方の後ろ盾になっているとのことだ。

 

新しい動き 日本での承認に向けて

2021年7月1日、抗寄生虫「イベルメクチン」の新型コロナウイルス感染症の効果や安全性を調べる臨床試験(治験)を国内で始めると、医薬品を手がける興和名古屋市)が発表した。

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興和の記者発表資料の一部

「イベルメクチン」は、厚生労働省がコロナ治療での保険適用を認めているものの、新型コロナの治療薬としては承認されていないため、北里大学や開発者の大村教授らが興和に依頼する形で治験を実施することになったのだ。

東京、大阪、名古屋などで陽性患者 約1千人を対象に、薬か偽薬かを医師も患者も知らない「二重盲検」という方法で治験を実施する予定で、年内の治験終了を目指している。

 

興和が今回の治験を受けた理由は、

・イベルメクチンは寄生虫感染症治療薬として臨床の現場で約 30 年使用されており、長期間に亘り安全性が確認されていること

・製薬会社の使命として、規制当局の承認を得た臨床試験により、有効性ならびに安全性が確認された薬剤を、いち早く提供することで、新型コロナウイルス感染症の治療に少しでも貢献し、国民の健康を守っていくことが重要と考えていること

・治療薬が誕生することにより、停滞していた経済活動が再開されることで、日本経済の活性化が図られること

最後に、治験で効果が実証されて承認されれば、興和が国内の製造も担う予定となっていることも大きいだろう。(やっぱりキレイごとだけではないよね)

 

そんなイベルメクチンの治験は、既に欧米など26カ国で始まっており、ペルーでは承認され投与が始まっている

重症化を防いだり、致死率が下がったりする効果が報告されているとのことなので、日本での承認も近いかもしれない。

しかも既に他国で承認されているのだから、ワクチンのように緊急承認すべきではないかとも思っている。

もし承認できないとすれば、その裏には魑魅魍魎たちの暗躍があるのかもしれない。

 

でも、なぜ世界は動かないのか?

世界保健機関(WHO)は、新型コロナに対するイベルメクチンの治療効果については、重症化の予防効果がある可能性がある一方で、効果が不確実で、メカニズムにも不明点が多いということで推奨しないとするガイドラインを発表している。

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テレビでお馴染みのWHOテドロス事務局長

識者の中には、パンデミックで多くが命を落としている有事の中で、WHOが

EBM((Evidence Based Medicine=根拠に基づく医療)が必要だ」

と言って何千人、何万人のデータを要求するような考えはおかしい!

特に

「先進国が出した治験データが少ない、という事は理由にならない!」

と声を上げている人もいる。

 

そもそもWHOは、

パンデミックの宣言を中国への配慮から認めなかったり

マスクの感染予防効果を否定

するなど、新型コロナに関して信頼できないところがあり、なぜポジティブなデータが集まっているのに、途上国のデータしかないという科学的でない理由で否定するのかが不明だ。

主観で申し訳ないが、テドロス事務局長が悪人に見えるのは私だけだろうか?

 

そしてWHOと同じように、アメリカのFDA(米食品医薬品局)も、イベルメクチンを自己判断で服用しないよう警告している。

イベルメクチンの製造を子会社が担うアメリカの製薬大手メルクは、国内認証の適応拡大に向けて動いていないばかりか、現在承認されている用法以外の安全性と治療効果は示されていないという分析結果を公表している。

この否定的な公表理由のひとつが、現在メルクが、新型コロナ治療用の新薬の治験を進めていることが上げられている。

やはり金の臭いがするのだ。

メルクにとっては、イベルメクチンは既に特許が切れていて、後発薬も販売されているため、権利を持っている薬ではあるが、美味しくない薬なのかもしれない。

 

今回、日本で行われる興和の治験でも、使用するイベルメクチンは、メルク以外の後発薬の会社を通して入手し、行うことになっている。(たぶんメルクは治験に非協力的なのだろう)


それぞれの国や企業が、様々な思惑の中で勝手に動くのは仕方ないのだが、世界的なパンデミックになっている新型コロナの収束に向けた動きを止めようとするのはいかがなものか。

 

イベルメクチンが承認されれば、過去にひどいアナフィラキシーを起こしたなど、何らかの理由でワクチン接種を受けられない人にとって、イベルメクチンは同様に効果的な予防手段、重症化リスクの回避手段となりうるのである。しかも副作用も限りなく少ないのである。

またワクチンからの免疫は、ワクチンの2回目の投与から数週間後にのみ達成(ファイザーやモデルナ)されることを考えると、もしかするとワクチン接種よりもイベルメクチンを飲む方が効果的に優位なのかもしれないとも考えられているのだ。

 

北里大学、大村博士、興和の周りは、魑魅魍魎の敵だらけになるかもしれないが、世界平和のためにも頑張って欲しい!

がんばれ!イベルメクチン

※2021年7月6日までの記事やデータを自分の考えでまとめています。

 

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