定年前にして惑い未だ天命を知らない

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懐かしのコンテンツ:ハンドスピナー


2017年の「新語・流行語大賞」にノミネートされた言葉に「ハンドスピナー」がある。

母国アメリカでは「フィジェットスピナー」とも呼ばれた、中央部を指で挟み、回して遊ぶおもちゃで、フィジェットトイと呼ばれる手持ち無沙汰を解消するおもちゃの一種だ。

羽の枚数や形状にいろいろなパターンがあるが、基本的に遊び方はただ回すだけという極めてシンプルな遊び方だ。

気分転換やストレス解消のほかに、集中力アップに効果があるという触れ込みで一世を風靡した。

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ペン回しのように特別な技術も必要なく、練習中に落とすこともない。しかも安価なので、集中力を高めたい学生たちの間にも広まったようだ。

下のYoutube動画はペン回しの基本的な技である「ソニック」のコツを教える動画。

www.youtube.com

 

ハンドスピナーは、元々は筋無力症に罹患して、筋力が弱った人でも遊べるようにと発明されたもので、特許が放棄されたのを機に様々なメーカーが生産を始め、2016年にはアメリカで大ブームとなったのだ。

しかし、この手持無沙汰解消の結果として、まるで軽い依存症のように、授業中などでも手放せなくなってしまうのだ。ハンドスピナーが回っているのを見ていたい、という強い衝動が生まれ

「新しいことを学ぼうとしている際に妨げとなる」

ということで、アメリカの一部の学校では持込みが禁止されたということだ。


一方で、このブームは、アメリカの中高年エグゼクティブ向け雑誌『Forbes』の記事で取り上げられたのがきっかけで、ストレス解消、集中力アップを願うビジネスパーソンにも火が付いた。この流れが日本のメディアに取り上げられて、日本のブームにもつながったと思われる。

 

単に回すだけで何が面白いのか?と思って試しに回してみると、確かに飽きることなく、何も考えず無心にハンドスピナーを回すようになる。

羽根の形や中央部のベアリングの良し悪しによって、回転のスムーズさが変わり、質の高いものは1度回すとなかなか止まらない。

「このスピナーのベアリングは日本製なので良く回る」

などと言って、自分の高価なハンドスピナーについて威張ったりもできる。

 

ちなみに日本を代表するベアリングメーカーのひとつである「日本精工」は、自社でハンドスピナーを製作したが、その製品は、なんと12分も回り続けたとのことだ。

www.nsk.com

 

先日、職場の引き出しを整理していたら、昔もらったハンドスピナーが入っていて、久しぶりに回してみた。

当時していたように、親指と中指でスピナーの中央部を持ち、薬指を使って片手だけで勢いよく回すと、油が切れたのか、以前よりもシャーッという音がして滑りが悪い。

しかし、指に伝わる遠心力と回転により生まれるわずかな振動は、懐かしくもあり、心地よい。

回し続けていたら、振動音がうるさいようで若手から

「何の音ですか?」

と怪訝そうに言われた。

 

私は定年間近で、モスキート音も聞こえないのに、さすが若い人は耳がいいわ。

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