映画鑑賞録 マイ・インターン (2015)
マイ・インターン (2015)
THE INTERN
コロナ禍の中、AMAZONプライムビデオを検索しながら
ちょっと前に見たビデオ。
誰もが知る名優ロバート・デ・ニーロが、アン・ハサウェイ演ずる若き女社長が立ち上げた急成長中のファッションサイトの会社で「シニア・インターン」として働きだすことから始まる。
若く急拡大中の会社ならではのエネルギッシュな若者たちの悩みに対して、老練で成熟したロバート・デ・ニーロ演ずるベンが、皆のよき相談相手になってアドバイスする。
ベン(ロバート・デ・ニーロ)の一つひとつの所作や持ち物がとてもチャーミングで、自分も近い将来定年して最終就職したならば、かくありたいと感じた。が、日本社会では(しかも私では)無理だろうな。
持ち物のこだわりといえば、自分も若い時には万年筆にブルーブラックのインクを入れて「お気に入りの手帳に書くときは必ず万年筆にしよう!」などと考え使っていた。しかしゼブラのサラサのサラサラした書き味、ジェットストリームや消せるボールペンの出現など、最近はボールペンで書くことが主流となった。
ちょっとしたこだわりもまだあり、ボールペンはグリップにピュアモルトウイスキーを熟成させた樽材の一部を使ったものを使うことにしている。プラスチックにはない天然オーク材の手触りがなんともいえない。
しかし、これからはデジタル化で字を書くこと自体も少なくなってくるだろう。
インクの補充、インク詰まりを起こしたペン先の手入れ、渇く前のインクを手で広げてしまう失敗など、万年筆はいろいろな問題もあったが、そこが楽しかった。ボールペンに変わったのは仕方ないことだが、デジタル化はそんな楽しみさえなくしてしまう。
映画は、適度にコメディ系の笑いもあり、心温まる、気持ちのよい映画でした。
ベン(ロバート・デ・ニーロ)のこだわりを感じてみませんか。