映画鑑賞録 これが私の人生設計(2016)
幼いころから建築家としての才能を示し、世界各国で学位を取っただけでなく、実際に優秀な建築家として活躍してきた女性、主人公のセレーナ・ブルーノ。
天才建築家として国外で成功をおさめたセレーナは、故郷が恋しくなりイタリアに帰国する。
しかし、イタリアにおける女性の就労状況、特に男尊女卑は厳しく、仕方なくカフェでアルバイトして生計を立てることに。
セレーナはカフェのオーナーであるバツイチ男性フランチェスコと心惹かれるが・・・・実はフランチェスコは・・・・
やがて、ある集合住宅が再開発案を募集していることに気づいて応募する。
彼女のリノベーションの企画案は役所の再開発案の候補となったが、女性では採用されにくいのではないかと感じたセレーナは、同棲しているフランチェスコに代役を頼み込んで「ブルーノ・セレーナ」のふりをしてもらい、自らはその秘書役として有名建築家の事務所で働くことになる。
主人公のキャラクター、おばさん、フランチェスコとフランチェスコの友人など、イタリア語がそう感じさせるのか、悲壮なシーンでも底抜けのバカ明るさで楽しい気分にさせてくれる映画。
楽天的なイタリアでも、日本と同じような仕事上の差別や、外見、性別による偏見等があることを初めて知るきっかけにもなった。
映画の中でセリーナが乗るピアジオのモペット(?)が出てくるのだが、(このバイクが盗まれたことで集合住宅の再開発案の公募を知るのだが)愛らしい乗り物で非常に憧れる。
昔、原付はヘルメットなしで乗れたので、その頃だったら買いたかったなぁ。
#建築士 #イタリア映画 #モペッド #リノベーション