はじめてのオンライン講演
コロナの時代、はじめてオンラインでの説明会をすることとなった。
と言っても、私は友人のIDを使って参加し、パソコンに向かってただしゃべるだけ。
友達のところに行き、はじめてのオンライン講演を楽しもうとウキウキしていた。
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友人「ではオンタイムなのではじめましょう」
友人の合図に合わせて話始めようとしたところ、うまく参加できない人が数名いることがわかった。
友人がマイクを使って話し出す。
友人「おーい、田中(仮名)くーん、聞こえているか?」
「誰か、田中君がどうなっているかわかるか?」
すると田中くんからのLINEを受けた佐藤(仮名)くんが返事をする。
佐藤「田中君、うまく入れないみたいです」
友人「田中君がなぜ入れないかわかる?田中君はパソコン?携帯?」
佐藤「田中君、携帯だと思います」
友人「田中君はiPhone?アンドロイド?」
佐藤「確か田中君は、iPhoneだったと思います」
友人「おーい、誰かiPhoneで入っている奴いるかなぁ」
鈴木(仮名)「僕、iPhoneだけど入れてます」
友人「じゃあiPhoneが理由じゃないなぁ。何が理由かなぁ?
おーい佐藤君、田中君に再起動してってLINE送ってもらえる」
佐藤「田中君、再起動したみたいですけど入れないみたいです」
こんなやり取りがしばらく続いたものの、結局解決できず、田中君とは最後まで顔を合わせることができなかった。
そして何事もなかったようにパソコンに向かって話したのであった。
やっぱり面と向かってのほうが楽しいなぁ。
でもいつかは自分のパソコンで、高校の同じクラブの仲間などとオンライン飲み会、やってみたいなぁ。