定年前にして惑い未だ天命を知らない

定年前のアラフィフおやじの呟き、思ったことを綴る

  検索 Search Engine

年賀状 出すの?出さないの?

 

年賀状は、旧友や親戚との年1回の情報共有の手段として定着していた日本古来?からの風習だが、年賀状の発行枚数は年々減少している。

ピーク時に44億6千万枚(2003年)だったものが、2021年用は半減以下の約20億枚程度になっているとのことだ。

 

若者の新年の挨拶は、年賀状から「あけおめ」の電子メール、LINEへと手段が変わり、今はインスタグラムなどが多いのだろうか?

この慣習を個人的にやめることは簡単なのだが、年1回のやり取りくらいはしてもいいのではという話もある。

このようなやり取りがなくなれば、完全に音信不通になってしまう親戚、友人も出てくるだろう。

 

子どもの頃は、サツマイモでイモ判を作り、絵の具でハンコを押していた。

それが板を彫刻刀で掘るようになった。ただし、インクの付け方、刷り作業によって、1枚1枚写りが違うので、印刷が薄かったり、ある場所だけ濃かったりして、結構大変な作業だった。

その後、「プリントごっこ」という画期的な簡易シルクスクリーン印刷機器が出た後は、彫刻刀で彫ったものを刷り、いい刷り加減でできたものを「プリントごっこ」で原本として取り込んで、簡易印刷をしていた。

このプリントごっごは、かなりの優れもので、年賀状の製作作業を大いに軽減してくれた。

今思い返しても、ハンコのように押すだけなので、プリンターよりもプリントごっこの方が楽だったような気もしている。

ただしカラー印刷するためには、絵や写真をCYMKの四色で色分解して判を変えて4回刷らないといけないなど、白黒には強いが、カラーはちょっと大変だった。

 

文豪やルポ、書院といったプリンター付きのワープロが浸透してきてからは、ワープロによる宛名印刷、裏面印刷もできるようになってきて、かなり楽になった。

そしてWindows95が発売されてから以降は、パソコンで作成し、インクジェットのプリンターで印刷するようになった。

いろいろな年賀状ソフトも販売されて、各社それぞれに筆文字のフォントも備えられていた。

 

結婚してから子どもがある程度成長するまでは、写真プリントの年賀状を送っていた。

年賀状にかける費用が高くなったが、年始の挨拶という意味ではなかなか良かったと思う。

こだわりとしては、子供たちの写真だけにはせずに、必ず自分の写真も載せることにした。

毎年玄関に飾っている干支の置物の箱の中に書き損じた年賀状を1枚入れていたので、12年後には12年前の自分達に会える楽しみにもなった。

子どもが大きくなってからは反対意見も出だしたため、家族の写真プリントはできなくなってしまった。

この頃から段々と楽をしたくなり、宛名面はタックシールで印刷するようになった。

タックシールだと、A4のタックシール用紙1枚の中に30人分くらいの住所と名前が印刷できるので、7枚印刷すれば200人分の住所を書かずに済むのだ。

友達からは、「タックシールを見てダイレクトメールかと思った」とか、「心がこもってない」とか言われたが、宛名を手書きするなら別だが、同じパソコンとプリンターで名前や住所を印刷するのに、1枚1枚縦書きで印刷することにこだわる必要はないと考えている。

 

ここで、ちょっと冷静に年賀状のことを考えてみた


見たこともない友達の子どもだけが写った年賀状を送る意味があるのか

手書きでのコメントなどがない印刷だけの年賀状を送る意味があるのか

ということである。

 

実際、自分に来た年賀状を振り返ってみても、友達が写った写真の年賀状、手書きでゴチョゴチョと書いたメモくらいしか見ていないのだ。

写真のものなら「あいつも禿げたなぁ」と思ったり、「太ったなぁ」と感じたりするが、どんなに凝った版画でも、ミッキーやトトロの年賀状でも、大して気にしていない。

たまに直筆の筆文字で書かれているものがあれば「達筆だな」と驚くくらいだ。

 

最大のときは200枚くらい年賀状を出していたが、現在は20枚くらいまで減らした。

枚数が減った理由は、来た年賀状にだけ返信することにしたことと、仕事仲間には電子メールやLINEで返信したりしはじめたからだ。

これに忌引きがあったり、失念したりして、だんだんと減っていった。

年賀状の多くは「元気ですか?」とか、「たまには飲みに行こうね」などと疑問文などで書かれているものが多いので、それに返事する形で年賀状を返す。

考えてみると、そっちのほうが自然だよね、と自分自身で納得している。

今後、どこまで減らすのか、本当に減らした方がいいのか考えているところだ。

 

 

f:id:danhikoichiro:20201212104104j:plain

タツの上に乗ってはいけません

にほんブログ村 オヤジ日記ブログへ にほんブログ村 オヤジ日記ブログ アラフィフオヤジへ
にほんブログ村