YouTubeドラマ「おやじキャンプ飯」が始まっていた
コロナ禍の影響もあって、ソロキャンプ、焚火などが流行っている昨今、YouTubeドラマ「おやじキャンプ飯」というドラマが始まっているという情報を見て、どんなドラマなんだろうと興味を持った。
何の情報もなくドラマを見だしたら、いくつかのドラマなどで見たことがある俳優が主人公だった。
ダチョウ倶楽部の前身であるキムチ倶楽部のメンバーだった名脇役俳優、近藤芳正さんだ。
まだ四話までしか公開されていないが、各ストーリーでは、誰かとの出会いがあり、料理があり、何かの取り組みがあるという感じだ。
一話完結なので見やすい構成になっている。
制作会社は株式会社 シネマズギックスで、同社代表の馬杉 雅喜氏が、監督、脚本を担当している。
ドキュメンタリーかと思っていたが、しっかりと作りこまれたドラマだ。
スノーピークやロゴス、GRIP SWANY、ワークマンなどがスポンサーになっているが、すべてスポンサーの道具に縛られているわけではないようだ。
様々な魅力的な道具が使われているのだが、私の独断と偏見で少し道具についてご紹介したい。
近藤芳正さんが使っているメインの焚火台は、キャプテンスタッグのバーベキューコンロで、かなりハードに使いかただ。
使っている調理道具は、中華鍋、しゅう酸アルマイトの金色のやかん、グリップスワニーの焚火グローブなどか魅力的に登場している。
キャンプ用として売られている高めの専用の道具を使わず、アルマイトのやかんを使うのは合理的だと思う。
焚火用グローブは、私は金がなかったので溶接用の革手袋を使っている。炭で汚れても気にならない価格が魅力だ。
最近、ネット等で注目されている焚火台は、元お笑いのヒロシが使っている軽くて持ち運びに良いピコグリルかと思うが、今回の六角形のコンロもなかなかカッコいいものだ。
ピコグリルを検索していたら、形が似ている安価な焚火台を「パチグリル」と呼んで、使っている人も多いようだ。
ドラマの中では、ホワイトガソリンをポンピングして使うコールマンのランタンが出てくるが、私のおすすめはフュアーハンドランタン 276だ。
ただし実際に取り扱いが楽で明るいのはLEDを使ったものだ。ドラマでもロゴスのパワーダイヤルランタンが出てくるが、とにかくLEDの照明器具は使いやすい。特別な燃料がいらないのもいいし、夏には虫が近寄らないというのも魅力だ。ガスやガソリンのマントルを使ったものは明るくてキャンプグッズとしては魅力的だが、ブォーッという音が気になるので、あまり好みではない。
その点、フュアーハンドランタン 276は、明るくはないが炎がメラメラ、音がジリジリするくらいで、大人の趣がある。
コーヒーを飲む際に使っていたアルコールバーナーも魅力的だ。
コーヒーミルを使って豆を挽き、ペーパードリップするのもいいが、あえてワイルドに味を気にせずパーコレーターを使うこともお勧めしたい。ここは意見が分かれるところだろう。
座っている椅子も魅力的だ。
ネットを調べてみると、かなり高価格の椅子のようだが、木とアルミを使ったカーミットチェアは、こだわりが感じられる。
YouTubeドラマ「おやじキャンプ飯」のチャンネル登録者数は12月6日時点で、5.31万人とのことだ。
第1話が10月30日公開で 666,266 回視聴
第2話が11月6日公開で 283,508 回視聴
第3話が11月20日公開で 232,540 回視聴
第4話が12月7日公開で 95,624 回視聴
制作会社とは、通常は映画やドラマ、CM等を制作する際の下請け的な存在のイメージだが、自社のオウンメディアとしてYouTubeという媒体を活用した新たな試みなのだろう。
自ら企画を立ててスポンサーを探して制作費を捻出し、更に別の収入源としてYouTubeの視聴数も見込んでいるのだろう。
視聴数が「見える化」されているYouTubeという媒体で成功すれば、次のスポンサーも見つけやすくなり、新たなドラマ制作を好循環で獲得できる形になるのだろう。
1話から4話の視聴数の動きを見ていると少し苦戦しているようだが、是非、がんばってもらいたい取り組みだ。
5話は12月11日公開とのこと。
YouTubeの新しい使い方として、少し楽しみな取り組みである。