コロナの各変異株の特徴とは?
新型コロナウイルスの政府による「緊急事態宣言」が解除され、ようやく危機から脱したと思っていたところ、国内で変異株の猛威が広がりだしている。
本日(4月7日)、大阪では過去最多の878人の感染が発表された。
関西はイギリス型、東京はE484K
大阪や兵庫を中心とした関西で猛烈に感染が広がっているが、関西地域では感染力が強いイギリス型の変異株が広がっている。
一方で、東京や宮城県仙台市で感染が広がっている変異株は、海外から入ってきたとも、国内で変異した(慶応大学のグループ)ともみられる新種の変異株「E484K」だ。
東京では約半数がこのE484Kだと言われている。
実は、この「E484K」の変異株の問題点は、ウイルスが人体の免疫機能を回避できるようにする可能性が指摘されていることだ。
事実、現存のワクチンから逃れられるかもしれないような変化を見せており、ワクチンへの脅威になるとみられている。
現段階で発表されている変異株の特徴についてグラフで表してみた。
以前から、南アフリカ型の変異株にアストラゼネカのワクチンが効きにくいという報道があっていたが、それはE484Kの変異によるものなのだろう。
「E484K」と呼ばれる変異は「スパイクたんぱく質」の484番目のアミノ酸がグルタミン酸(略号E)からリシン(略号K)に置き換わっているという意味となる。
同じように、「N501Y」と呼ばれる変異は「スパイクたんぱく質」の501番目のアミノ酸がアスパラギン(略号N)からチロシン(略号Y)に置き換わっているという意味となる。
E484Kもいやらしいが、やはり怖いのは「E484K」、「N501Y」の両方が変異している南アフリカ型、ブラジル型の日本への上陸だろう。
日本は運良く島国なのだから、なんとか水際で抑え込んで欲しい。